気が付けばいつの間にか還暦を迎えていました。
子どもたちが巣立っていき、札幌で夫と2人暮らしをしながら北海道の要約筆記者として活動をしています。
活動の傍ら本を読み、読書メモをとり、長年の夢だったブログを書く日々です。
かなりマニアックなこのブログを書いているのはどんな人なのか、なぜこのようなブログを書いているのかと不思議に思うかたもいらっしゃるかもしれません。そこで私自身のこと、そしてなぜ本を読むのかについて少し書いてみたいと思います。
私は本を読むのが大好きな子どもでした。あまりに本ばかり読んでいるので、父に本を取り上げられたこともありました。
大人になって就職してからも、何とか少しずつ読書時間を捻出してきたつもりですが、子育て中は絵本の読み聞かせ程度でなかなか本は読めませんでした。
その反動でしょうか。子育てが一段落すると読書熱が爆発したのです。ちょうどその頃、電子書籍が出てきました。
読書専用端末はフロントライトで目に優しく、字の大きさも調整できます。ネット書店は24時間年中無休、札幌市電子図書館も充実してきました。
私の読書熱は時代の変化とともに増幅したと言ってもいいのかもしれません。
考えてみれば、2018年のブラックアウトのときにも、コロナで予想外の自粛生活がやってきたときにも、本がそばにあったことで落ち着いた日々を送ることができたのです。
自粛中の2021年は1年間に過去最高の191冊の本を読みました。もちろん実際の日々の読書量は一定ではありませんが、単純計算では1日130ページほどになります。
夫や子どもたちとは比較にならない読書量ですが、それでも違和感なく過ごしてきたのは私以上に本を読む友人がいたからです。
しかし、こうして数値化してみると、さすがに普通の人とは感覚が違うのかなと不安になります。そこで、そもそも本を読むメリットは何かと考えてみることもあります。
一つは想像力や共感力がつくこと。数年前にベストセラーになった『サピエンス全史』で著者のハラリ氏は、人類の進化はフィクションの力にあると言っています。
他者の人生にリアリティを感じることも、未来を予測してルールを作ることも、全てはフィクションを理解するところから始まるということです。共感力を高めるには、読書以外にないと言い切る作家さんもいます。
もう一つは集中力が養われることです。ネット書店で「読書法」と検索すると、数百冊もヒットする不思議な時代。読書にも技が必要なのです。
身近な出来事に腹を立てながら、ミステリーの謎解きをしたり文学作品に浸ることは難しいので、瞬時にスイッチが切り替わっているわけです。これは一種の癒し効果でもあるといえます。
ではなぜ、私は本を読むのでしょうか。実はこの文章を書いている今、このときも頭の片隅で「次はどんな本を読もうか」と考えているのです。
長々と理屈を書いていきましたが、これはもう好きだからとしか言いようがないのかもしれません。
読書メモは、かなり昔から書いていました。しかしそれは自分だけのものでした。2015年に読書メーターを始めて「読友さん」ができたことでさらに読書が楽しくなりました。
しかし読書メーターは残念ながら字数制限があり、十分に書きたいことが書けないのです。何かしら本好きの方々との接点を持っていたい気持ちが高じてブログに行きついたという感じです。
とにかく本が好きな私が書いたこのブログが、読書の楽しみを再認識するお手伝いになれば幸いです。
とりとめのない文章をここまでお読みいただきありがとうございます。
※読書メーターは海外ミステリを中心にレビューを書いています。
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