ライブ配信にUDトークで字幕をつけるときはリアルタイム修正が可能です。
修正自体は簡単にできますが、認識した結果が表出されたときには音声もすでに過ぎ去っているという難しさがあります。リアルタイムの音声を聞いて記憶に留めながら、数秒前の音声の記憶を頼りに修正している状態といってもいいでしょう。やってみるとわかりますが結構大変な作業なのです。そこで数秒間ほど音声を遅らせて聞くことができれば作業は非常に楽になります。
音を遅らせるには今のところ3つの方法があります。
①「もどレコ」というアプリを使用する
② YouTubeライブの限定公開を利用する
③ Echochopsというアプリを使用する(iPhoneのみ)
②のYouTubeライブはライブ配信とはいえ音声を割と自由にコントロールして遅らせて聞くことができます。しかしすべてのイベントがYouTube配信できるわけではありませんので2024/8/11にリリースされたAndroid版「もどレコ」の説明をしていきます。
「もどレコ」は戻って聞けるレコーダーの略です。60秒まで音声を遅らせることができます。
【事前準備】
●修正はパソコンで行いますがパソコン版単独では機能しません。あくまでも音声認識するのはスマホのアプリです。
●スマホ/iPhoneで公開されたトークとパソコン版を連動させましょう。
パソコン版のダウンロード
【接続方法】
パソコンは音声(Zoomなど)を聞きながらUDトークの修正画面も同時に開くことができます。タブレットやもう1台のパソコンで作業を分ける方法もありますが、私は個人的には視線移動が少なくて済むので1台のパソコンに2つの画面を映す方法が好みです。いろいろやってみて一番やりやすい方法を見つけてください。
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・もどレコ用のスマホ
・音源用/修正用のパソコン
・コンバーター(変換器のことです。インターフェイスともいわれているようです)
iRig2:5000~7000円程度。
以前に比べて値段が上がっていますが多くの方がこの製品を推奨しています。
フランジャーFC-21:激安のサイトもありますがアマゾンや楽天では1000~2000円程度です。Androidに対応と記載されていることもあり安価なので買ってみました。問題なく使用できますがiRig2と比べると雑音が多いような印象です。製品によって品質にバラツキがあるのかもしれません。製造メーカーの詳細情報は見つけることができませんでした。
・接続用ケーブル
6.3mmモノラル標準プラグ←→3.5mmモノラルミニプラグ
・イヤホンorヘッドホン
取り込んで遅らせた音はスマホのスピーカーから聞くことはできません。イヤホン(ヘッドホン)は必須です。
リアルタイム修正以外でも議事録の作成のときなど、聞き逃したところを数秒戻って聞き直すという使い方もできます。再生の倍速を変えることはできませんが聞き直すことで確実に内容は把握できると思います。
余談になりますが、UDトークのサポートツールとして音声・動画ファイルプレイヤー「kikutaro2(きくたろう2)」というツールもあります。これは再生スピードを変えられます。
※iRig2の側面に「GAIN」と「THRU-FX」というスイッチがあります。
GAINは音量を調節するツマミですが厳密に言うとボリュームとは違うようです。ネットで調べてみるとGAINとは入力した音を増幅させるという意味だそうです。実際に試してみるとGAINが最小になっていると音は聞こえません。最大値にしたら音質が良くなるかと思いましたが、特に変わりませんでした。普段は触る必要はないように思います。
THRU-FXはアンプ出力ジャックから送信される出力のタイプを選択するスイッチということです。このスイッチも触る必要はないと思います。
※③のEchochopsというアプリについて。
Echochopsは100円で購入するiPhoneにのみ対応しているアプリです。音を遅らせるだけではなく様々な音楽の加工のためのツールがありますので「もどレコ」に比べると操作は少々複雑になります。メリットはiOS10以降に対応していますので古いiPhoneをSIMなしで使うときにも問題なく起動することです。
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